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研究科長・学部長の挨拶

研究科長・学部長よりメッセージ 一條 秀憲

薬学系研究科長・薬学部長 一條 秀憲

はじめまして。研究科長・学部長の一條秀憲と申します。

いきなりざっくばらんな話で恐縮ですが、最近いろんな方々から、「東大薬学は日本一だね」というお褒めの言葉を時々耳にします。それが全国から集う学生の優秀さを指すのか、研究レベルを意味するのか、はたまた教職員一体となった組織運営のことなのか、評価対象は様々でしょうし、もちろん多分にお世辞が含まれていることは重々承知です。浮かれるつもりはありません。ただその一方で、我々の組織が確かに日本最高峰の生命科学教育研究機関のひとつであるという自負と、それに伴う強い責任をひしと感じながら、私自身がこのメンバーのひとりでいられることに素直に喜びを感じています。

では、その強みは何に裏打ちされているのでしょう?これを日々自問自答し、時には流れに逆らいながらもタイムリーに軌道修正することが、東大薬学のさらなる発展、ひいては生命科学という巨大な学問を牽引するための鍵になると考えています。真っ先に思い浮かぶことのひとつに、東大薬140余年の歴史の中で、変遷を経つつも培われてきた学部研究科運営に対する基本的な姿勢が挙げられます。現代版東大薬スピリッツとも言えるそのエッセンスを一言で表すとすれば、「サイエンスに関する切磋琢磨を至上としながらも、悪しき平等に陥らない範囲で、研究室間平等主義をトコトン追求する」ということです。

このような仕組みは、用い方を誤ると組織の原動力である個人の意欲を半減させかねないため、それを防ぐ様々な工夫も必要です。特に教員の育成とリクルートには細心の注意を払い、常に群雄割拠でありながらも、自律性に富み公共性に理解のある人材確保に努めています。さらに、アカデミア研究組織らしく、研究室人口の大半を占める学生や若手研究者の自由な発想を尊ぶ姿勢も大きな特徴です。各研究室のオリジナリティを最大限に活かし、学生の多種多様な進路を研究室間格差なく保全することで、結果として研究科アクティビティの総合的な向上が持続的に達成されて来たように思います。

誤解を恐れずさらに申すなら、東大薬には熾烈な外部資金獲得競争に打ち勝って大型研究費を取得した研究者はきら星の如くいますが、誰も偉そうにしませんし、研究科内では特段のインセンティブもありません。それを是としているのは、日常的なスポーツイベントなどを介した風通しの良い研究室間交流を通じて、研究科が一丸となることの重要性を互いに認識しているからであり、また、「ゆく河の流れは絶えずして・・・」を引くまでもなく、自省を込めた「無常」の見識を広く共有しているからではないでしょうか。そして何よりも、各人がこの組織に貢献出来ること自体に誇りを感じているからだと思います。

一方、今後ますます削減が懸念される国の運営費交付金や陳旧設備の逐次更新、さらには、国際化、機器共用、女性研究者比率など、古くて常に新しい課題も山積しています。研究科内外の関係各位の力をお借りしながら、諸々の問題 の解決に当たりたいと思います。微力ながら、尊敬すべき多くの先達ならびにグローバルに活躍するOG/OBによって作り上げられてきた東大薬という素晴らしい環境を維持・発展すべく、今後2年間、全力を尽くすつもりです。何卒ご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。

掲載日:2018年4月1日

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