メニュー

EN

研究科長・学部長の挨拶

研究科長・学部長よりメッセージ 船津 高志

薬学系研究科長・薬学部長 船津 高志

本研究科は、明治6年(1873年)に第一大学区医学校に予科2年本科3年の製薬学科が開校したことを発端としています。その後長い間、医学部内に薬学科が置かれていましたが、昭和33年(1958年)に東京大学薬学部として独立しました。当時、8講座でスタートしましたが、現在では基幹講座の教室数は20と拡大しています。私事になりますが、昭和33年は私が生まれた年でもあり、薬学部の歩みと自分の人生を思わず重ね合わせて見てしまいます。

本研究科は、化学系薬学、物理系薬学、生物系薬学の分野から、医療系薬学、社会系薬学、創薬系薬学などの広範な研究教育を行っていますが、特に、生命科学の基礎研究を強力に推進している点が特徴として挙げられます。新しい分子機能・生命現象の発見、新しい反応・合成技術の発明、新しい分析技術の開発、などを通して、創薬の基礎研究を行っています。薬を作るためには、様々な学問分野の研究を総動員する必要があります。その結果、必然的に学際研究が必要になります。本研究科には、薬学に限らず関連分野の優れた研究者がスタッフとして加わっています。基幹講座の教授の出身分野の内訳を見ると、薬学系12名、理工学系4名、医歯学系2名(令和2年4月現在)となっており、それぞれが桜梅桃李の個性を発揮しながらも、ワンチームとして研究科の教育研究活動を推進しています。

最近は、「役に立つ研究」が尊ばれ、基礎研究が軽視される傾向にあります。しかし、自然界には人間の想像を超えた現象と新たな研究領域が残っています。細菌がウイルスを排除する免疫機構の一種であるCRISPR/Cas9システムの基礎研究が、ゲノム編集という「超・役に立つ」技術を実現した事例が示すように、好奇心に基づいた基礎研究によって、初めて新領域に踏み込むことが出来ます。本研究科の学生や教員は、好奇心をもって基礎生命科学研究を楽しみながら、優れた研究を行っています。私は、一流の基礎生命科学研究は最終的には「役に立つ」と信じています。

基礎生命科学研究を展開する一方で、近年の高度化医療や医薬分業の進展を背景に、医薬品の適正使用という社会的ニーズに応えるため、薬剤師教育にも力を注いでいます。その結果、薬剤師国家試験では全国トップの新卒者合格率を続けています。しかし、薬学科6年生から薬学博士課程(薬学専攻、4年制)への進学率は約10%と、修士課程から博士後期課程(薬科学専攻、3年制)への進学率約40%には及びません。薬学博士課程への進学率を上げ、研究のできる指導的薬剤師を多く輩出できる環境を整えることが課題となっています。

以上、述べましたように、本研究科は、優れた生命科学研究の成果を挙げるとともに、優れた生命科学研究者と指導的薬剤師の養成を通して、人類の健康と幸福に貢献する所存です。みなさまのご支援を、よろしくお願いします。

掲載日:2020年4月1日

東京大学

東京大学 薬友会 薬学振興会
国際フォトテラノスティクス共同研究教育拠点 東京大学 医療イノベーションイニシアティブ
ワンストップ創薬共用ファシリティセンター 創薬機構
東大アラムナイ 東京大学基金

Copyright© 2018
東京大学大学院 薬学系研究科・薬学部
All Right Reserved.
Produced by coanet

ページの上部へ↑