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2014/03/17 (Mon)

池谷裕二准教授らが記憶の脳回路痕跡を発見

 薬品作用学教室の池谷裕二准教授らのグループは、脳回路の記憶にかかわるニューロンを同定し、興奮性シグナルが増強することが、記憶痕跡の実態であることを証明しました。その成果は2014年3月16日付けの米科学誌「Nature Neuroscience」にオンラインで掲載されました。

(原著論文)Unbalanced excitability underlies offline reactivation of behaviorally activated neurons

 一度つくられた記憶は、その後、ノンレム睡眠時に脳内で自動再生(リプレイ)されることが知られています。しかし、どのような形で記憶痕跡が脳回路に埋め込まれ、脳がどのようにしてその記憶を取り出し再生するかは、いまだに知られていませんでした。
 池谷准教授らは、記憶に関与したニューロンを、そうでないニューロンとは区別できる特殊な標識法を用いることで、記憶に関わったニューロンが脳スライス標本内でも優先的に活動することを発見しました。この標本を用いることで、脳が極めて精細な興奮性調節に基づいて記憶を再生することがわかりました。これは、デカルト以来350年にわたる謎を解決したのみならず、今後、認知症などの記憶ができない疾患ではどのような問題が生じているのかを解明する手がかりとなることが期待されます。

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