ニュース|東京大学大学院薬学系研究科・薬学部

東京大学大学院薬学系研究科・薬学部
  • アクセス・お問合わせ
  • サイトマップ
  • ENGLISH
  • 東京大学
東京大学大学院薬学系研究科・薬学部

ニュース

2018/01/21 (Sun)

薬品作用学教室の佐々木拓哉助教らが作業記憶(ワーキングメモリ)の脳メカニズムを解明

薬品作用学教室の佐々木拓哉助教らの研究グループは、作業記憶(ワーキングメモリ)が必要とされる空間迷路課題をラットに解かせて、海馬-歯状回の神経発火列が作業記憶に必要であることを示しました。本研究成果は、Nature Neuroscience誌(1月16日オンライン版)に掲載されました。
 
雑誌: Nature Neuroscience
題目: Dentate network activity is necessary for spatial working memory by supporting CA3 sharp-wave ripple generation and prospective firing of CA3 neurons
著者: Takuya Sasaki, Veronica C Piatti, Hwaun Ernie, Siavash Ahmadi, Stefan Leutgeb, Jill K Leutgeb
DOI番号: doi:10.1038/s41593-017-0061-5
論文はこちら : https://www.nature.com/articles/s41593-017-0061-5
 
<研究の背景>
動物は、現在の作業に必要な情報を一時的に記憶し、その記憶に基づいて一連の作業を効率的に実行することができます。こうした記憶は、「作業記憶(ワーキングメモリ)」と呼ばれてます。本研究では、海馬-歯状回が作業記憶にとって重要な脳領域であるか検証しました。また、どのような神経活動が働いているか解析しました。
 
<研究の詳細>
本研究では、ラットの脳に多数の電極を埋め込み、報酬を得るために迷路課題を解くラットから脳活動を記録しました。解析の結果、海馬-歯状回の相互作用から生じる神経細細群の活動が、適切な作業記憶に重要であることを示しました。また、海馬の神経回路には、保持すべき記憶に対応した神経細胞が存在し、これらの細胞が必要に応じて、活動レベルを柔軟に変化させることがわかりました。
 
<社会的意義・今後の期待>
本研究から、作業記憶に必要な海馬の神経機構の一端が解明されました。この結果は、適切かつ効率的に複数の作業を進めるための脳情報処理メカニズム解明への布石となります。
 


プレスリリースはこちら
前の記事へ 次の記事へ

2018/01/21 (Sun) 生命物理化学教室の白石勇太郎博士研究員、嶋田一夫教授らが、医薬品の副作用を引き起こす受容体分子の構造変化を解明
2018/01/10 (Wed) 天然物化学教室の中嶋優大学院生、阿部郁朗教授らが、タンパク質結晶構造に基づく酵素の機能改変によって、多段階反応を触媒する新規酸化酵素の創出に成功
2018/01/09 (Tue) 機能病態学教室の木棚究特別研究員、建部卓也元大学院生、富田泰輔教授らが、アルツハイマー病の病態形成に関わるアストロサイト由来アミロイドβ分解酵素を世界で初めて発見
2017/12/14 (Thu) 機能病態学教室の蔡哲夫大学院生、富田泰輔教授らが、γセクレターゼの活性化に関わる構造変化を世界で初めて解明
2017/12/13 (Wed) 基礎有機化学教室の内山真伸教授が、JT の金澤純一朗研究員(本学卒業生)らのグループと共同で、創薬化学における生物学的等価体 (bioisostere) として近年注目を集めるビシクロ [1.1.1] ペンタンへの非対称二置換導入法を開発
2017/11/30 (Thu) 有機反応化学教室の 長友 優典 助教が平成30年度日本薬学会奨励賞を受賞
2017/11/28 (Tue) 有機合成化学教室の 生長 幸之助 講師が平成30年度日本薬学会奨励賞を受賞
2017/11/27 (Mon) 基礎有機化学教室の 王 超 助教が平成30年度日本薬学会奨励賞を受賞
2017/11/24 (Fri) 基礎有機化学教室の平野 圭一助教が Thieme Chemistry Journal Award 2018 を受賞しました
2017/11/24 (Fri) 基礎有機化学教室の平野 圭一助教が MSD 生命科学財団 Chemist Award 2017 を受賞しました
PAGE / 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

PAGE TOP