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2016/04/07 (Thu)

細胞情報学教室の服部一輝助教、一條秀憲教授が褐色脂肪細胞の機能を制御する新たなシグナル伝達機構を解明

 熱産生を行う褐色脂肪細胞を成熟化させるための詳細なシステムはあまり分かっていませんでしたが、ASK1経路が重要であることを今回明らかにしました。本研究は2016年4月5日付けの「Nature Communications」にオンラインで掲載されました。
 
(原著論文):Hattori, K., Naguro, I., Okabe, K., Funatsu, T., Furutani, S., Takeda, K., and Ichijo, H. (2016). ASK1 signalling regulates brown and beige adipocyte function. Nat Commun 7, 11158.
http://www.nature.com/ncomms/2016/160405/ncomms11158/full/ncomms11158.html
 
 生体のエネルギーバランスを維持するためのひとつの要素として褐色脂肪細胞に最近注目が集まっています。長年、成人においては活性のある褐色脂肪細胞は存在しないと考えられ てきましたが、近年その存在が証明され、代謝性疾患などのひとつのターゲットになっています。
 この度、服部一輝助教と一條秀憲教授らの研究グループは、褐色脂肪細胞に発現するASK1というタンパク質がUcp1などの体熱産生に関わる遺伝子の発現を制御することで、熱産生やエネルギー消費に寄与していることを明らかにしました。さらに、褐色脂肪細胞が分化する過程でPKA-ASK1-p38というシグナル伝達経路が活性化することが褐色脂肪細胞の機能に重要であるということも示しました。
 本研究成果により褐色脂肪細胞における新たなシグナル伝達機構の存在が示され、褐色脂肪細胞機能制御メカニズムの一端が明らかとなりました。この新たなメカニズムを元に、褐色脂肪細胞をターゲットとする治療戦略の進展が期待されます。
 
[プレスリリースへのリンク]
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=411319&lindID=5
 

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