ニュース|東京大学大学院薬学系研究科・薬学部

東京大学大学院薬学系研究科・薬学部
  • アクセス・お問合わせ
  • サイトマップ
  • ENGLISH
  • 東京大学
東京大学大学院薬学系研究科・薬学部

ニュース

2015/08/18 (Tue)

有機合成化学教室の井田悠大学院生、西光海研究員、國信洋一郎ERATOグループリーダー(准教授相当)、金井求教授らが、置換困難な位置に選択的に官能基を導入する触媒反応を開発

多くの医薬品や機能性材料は、芳香環に官能基を導入する(芳香環の水素を官能基に置換する)ことで合成されます。しかし、芳香環の特定の位置に選択的に官能基を導入することは容易ではなく、さまざまな反応や触媒の開発が進められています。特に、最も置換することが困難なメタ位への選択的な反応は、置換できる化合物の種類が少ないことや、他の位置に置換された混合物が得られてしまうなどの課題があり、より効率的な反応の開発が望まれていました。本研究グループは、置換反応を進行させる「反応部位」、水素結合により芳香環の置換基を認識する「認識部位」、これらの部位をつなぐ「架橋部位」の3つの部位で構成される独自の触媒を設計し、温和な条件下でメタ位に選択的に官能基を導入することに成功しました。また、目的の化合物をグラム単位で合成できるため、汎用性や実用性の高い反応と言えます。本研究成果により、今後、新たな医薬品や機能性材料の開発や、より効率的な合成法の開発に寄与することが期待されます。
本研究成果は、Nature Chemistryのオンライン速報版で公開されました。
 
原著論文:Yoichiro Kuninobu, Haruka Ida, Mitsumi Nishi & Motomu Kanai “A meta-selective C–H borylation directed by a secondary interaction between ligand and substrate”(http://www.nature.com/nchem/journal/vaop/ncurrent/full/nchem.2322.html
プレスリリース:http://www.jst.go.jp/pr/info/info1122/index.html

前の記事へ 次の記事へ

2015/12/15 (Tue) 基礎有機化学教室の 大塚 麻衣 大学院生、内山 真伸 教授らが新しい共役の形を明らかに
2015/12/10 (Thu) 有機合成化学教室の山本久美子大学院生、神崎倭大学院生、金井求教授らが、特定の 数・立体の水酸基を有するポリオールを選択的に合成する触媒反応を開発
2015/11/28 (Sat) 蛋白構造生物学教室の大戸梅治講師が平成28年度日本薬学会奨励賞を受賞
2015/11/28 (Sat) 蛋白構造生物学教室の大戸梅治講師が平成27年度日本生化学会奨励賞
2015/11/28 (Sat) 基礎有機化学教室の平野圭一助教が平成28年度日本薬学会奨励賞を受賞
2015/11/10 (Tue) 天然物化学教室の松田侑大助教、阿部郁朗教授らが、カビの持つユニークな酵素の発見と合理的な機能改変に成功
2015/09/26 (Sat) 小幡史明特任助教(当時)、三浦正幸教授が、Sアデノシルメチオニン代謝の促進が寿命延長に寄与することを発見
2015/09/12 (Sat) 天然物化学教室の張驪駻大学院生、阿部郁朗教授らが、炭素骨格を合理的に改変する生合成手法の開発に成功
2015/08/26 (Wed) 岡崎朋彦助教、後藤由季子教授らが、ウイルスに感染した細胞が死ぬか生きるかを決める仕組みを発見
2015/08/18 (Tue) 有機合成化学教室の井田悠大学院生、西光海研究員、國信洋一郎ERATOグループリーダー(准教授相当)、金井求教授らが、置換困難な位置に選択的に官能基を導入する触媒反応を開発
PAGE / 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

PAGE TOP