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2015/08/26 (Wed)

岡崎朋彦助教、後藤由季子教授らが、ウイルスに感染した細胞が死ぬか生きるかを決める仕組みを発見

分子生物学教室の岡崎朋彦助教、後藤由季子教授らが、ウイルスに感染した細胞が、「侵入したウイルスと戦うか」それとも「感染拡大を防ぐために自殺するか」を決める仕組みを世界で初めて明らかにしました。本研究成果は2015年8月4日付けでScience Signaling(オンライン版)で公開されました。
 
原著論文: The ASK family kinases differentially mediate induction of type Ⅰ interferon and apoptosis during the antiviral response (Science Signaling) doi: 10.1126/scisignal.aab1883
 
論文はこちら: http://stke.sciencemag.org/content/8/388/ra78.abstract
 
 私たち哺乳動物の細胞は、ウイルスに感染すると抗ウイルス作用のあるタンパク質Ⅰ型インターフェロン(IFN)を産生したり、自殺したりすること(細胞死)でウイルスに対抗します。これら二つの抗ウイルス応答はウイルス排除に貢献するため生体にとって有益である一方、皮肉にも状況によっては感染した生体にダメージを与え不利益となるという”矛盾”を抱えていることも分かっていました。感染した細胞が状況に応じて二つの応答を使い分けることで、こうむる利益と不利益のバランスが保たれれば、抗ウイルス応答が抱える”矛盾”を解消できるようになります。しかしながら、ウイルス感染細胞が二つの応答を使い分けているのか、また使い分けているならばどのような仕組みなのかはこれまで明らかにされていませんでした。
 今回研究グループは、細胞がウイルス感染に対するⅠ型IFNと細胞死の誘導を使い分ける仕組みを発見しました。更に、この使い分け機構が修復の早い組織での効率的なウイルス排除に貢献する可能性も明らかになりました。
 本研究の成果を元に、「恒常性を維持しながら効率的にウイルスを排除する治療法」の開発が可能になることが期待されます。
 
UTokyo Researhへのリンクはこちら

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