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2015/09/12 (Sat)

天然物化学教室の張驪駻大学院生、阿部郁朗教授らが、炭素骨格を合理的に改変する生合成手法の開発に成功

天然物化学教室の張驪駻大学院生、阿部郁朗教授らは、抗生物質アンチマイシンのポリケタイド骨格を合理的に改変する生合成手法の開発に成功しました。本研究成果は2015年9月11日付でAngewandte Chemie International Edition (オンライン版)に掲載されました。
 
原著論文: Rational control of polyketide extender units by structure-based engineering of a crotonyl-CoA carboxylase/reductase in antimycin biosynthesis (Angewandte Chemie International Edition) doi: 10.1002/anie.201506899
論文はこちら: http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/anie.201506899/abstract
 
様々な薬効を示す天然物は創薬資源として有用である一方、その複雑な構造はしばしば有機合成を困難にし、十分な量を供給することができないという問題も抱えています。近年、酵素や微生物の発酵生産などの生合成を用いて有用物質を生産する「合成生物学」が注目を浴びていますが、思い通りの分子設計を生合成する手法は未だ限られており、自由な分子デザインを可能にする方法論の開発が課題でありました。
今回、研究グループは、ポリケタイド化合物の生合成伸長基質として、ヘテロ環や置換芳香環を置換基にもつ伸長基質を生合成する手法を開発し、それらの基質が抗生物質アンチマイシンの骨格に取り込まれることを示すことに成功しました。ポリケタイド化合物の生合成ではアルキル置換基を持つ伸長基質が利用されることがほとんどであり、芳香族置換基が導入された化合物の生合成が可能になったことで、天然物の構造多様性を一層広げることが可能になります。本成果は非天然化合物の生物生産への道を開くものであり、医薬品合成の新たな手法となることが期待されます。
なお、本研究は中国科学院・上海有機化学研究所の劉文研究員らのグループとの共同研究により行われました。
 
UTokyo Researchへのリンクはこちら
 

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