ニュース|東京大学大学院薬学系研究科・薬学部

東京大学大学院薬学系研究科・薬学部
  • アクセス・お問合わせ
  • サイトマップ
  • ENGLISH
  • 東京大学
東京大学大学院薬学系研究科・薬学部

ニュース

2015/04/09 (Thu)

薬品作用学の池谷裕二教授、乗本裕明大学院生が、微小脳チップで新感覚を創ることに成功

 哺乳類は、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚の五感を使い、生活しています。しかし、もし脳が、本来ならば感知することのできない未知の感覚を受け取ったとき、脳はこの「六つ目の新感覚」の意味を理解し、これを有効に活用することは知られていませんでした。
 東京大学大学院薬学系研究科池谷教授らは、地磁気を感知し、刺激電極を通じて脳へと刺激を送る「磁気センサー脳チップ」を開発しました。この微小脳チップを、目の見えないラットの脳に埋め込むと、わずか2日の訓練で、あたかも目が見えているかのように、迷路中のエサを上手に見つけることができるようになりました。

 本研究により、本来は身体に備わっていない新奇な感覚でも、脳は柔軟かつ迅速にこれに適応し、有益な情報源として積極的に活かすことができることが証明されました。この結果は、脳の潜在的な能力を示唆するもので、感覚獲得の普遍的なメカニズムの解明に向けた布石となります。

 また、視覚障がいなどの感覚欠損の治療に向けた新しいアプローチを拓くことも期待されます。身近な応用例としては、視覚障がい者が街歩きをするために用いる白杖に、方位磁針センサーを設置するなどのアイデアが考えられます。

 なお、本研究成果は、Current Biology(オンライン速報版)で公開され、読売新聞や日本経済新聞などの国内メディアのみならず、New York TimesやScience Nowをはじめ、海外でも広く紹介されました。

前の記事へ 次の記事へ

2016/03/12 (Sat) 薬品作用学教室の井形秀吉大学院生、佐々木拓哉助教、池谷裕二教授が、初期に失敗したマウスほど成績がよいことを発見
2016/03/12 (Sat) 乘本裕明君が東京大学総長賞大賞を受賞(2016.3.9)
2016/03/09 (Wed) 天然物化学教室の森貴裕助教、張驪駻大学院生、阿部郁朗教授らが、インドールアルカロイドの生合成リデザインに成功
2016/02/03 (Wed) 樫尾宗志朗大学院生、小幡史明特任助教(当時)、三浦正幸教授が、脂肪体におけるメチオニン代謝が遠隔的に組織修復に寄与することを発見
2016/01/15 (Fri) 有機反応化学教室の長友優典助教、井上将行教授らが、カルシウムイオンチャネル開閉制御因子リアノジン、およびその類縁天然物の網羅的全合成に成功
2015/12/19 (Sat) 基礎有機化学教室の佐藤 玄 大学院生、内山 真伸 教授らが未解明のテルペン類の生合成経路を理論的に明らかに
2015/12/15 (Tue) 基礎有機化学教室の 大塚 麻衣 大学院生、内山 真伸 教授らが新しい共役の形を明らかに
2015/12/10 (Thu) 有機合成化学教室の山本久美子大学院生、神崎倭大学院生、金井求教授らが、特定の 数・立体の水酸基を有するポリオールを選択的に合成する触媒反応を開発
2015/11/28 (Sat) 蛋白構造生物学教室の大戸梅治講師が平成28年度日本薬学会奨励賞を受賞
2015/11/28 (Sat) 蛋白構造生物学教室の大戸梅治講師が平成27年度日本生化学会奨励賞
PAGE / 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

PAGE TOP