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2014/12/02 (Tue)

有機反応化学教室・占部大介講師、薬品作用学教室・小山隆太助教、有機合成化学教室・相馬洋平ERATOグループリーダーが、平成27年度日本薬学会奨励賞を受賞

日本薬学会奨励賞は、3年以上継続して日本薬学会会員で、薬学の基礎および応用に関し、独創的な研究業績をあげつつあり、薬学の将来を担うことが期待される、満38歳未満の研究者を対象とする賞です。授賞式および受賞講演は日本薬学会第135回年会(神戸)にて行われる予定です。
 
有機反応化学教室・占部大介講師
対象となった研究課題は、「ラジカル反応を基盤とした複雑天然物の全合成研究」です。この研究では、極性官能基によって修飾された炭素骨格の構築において、高い反応性と官能基許容性を有する炭素ラジカル種が有効に機能することを見出し、これまで合成困難とされていた数種類の複雑天然物の全合成を達成しました。この成果は、有機合成化学を基盤とした創薬化学研究の発展に貢献するものです。
 
薬品作用学教室・小山隆太助教
対象となった研究課題は、「抗てんかん原生薬の開発を目指した実験てんかん学」です。この研究では、てんかん原生(てんかん発症の原因となる神経回路変性など)のメカニズムを細胞生物学的見地から明らかにしました。その成果の一つとして、利尿薬であるブメタニドが抗てんかん原生作用を発揮し、将来のてんかん発症を抑制することを実験的に初めて示しました。てんかん原生メカニズムの解明は、主に対症療法を目的とする既存薬とは異なり、てんかんの発症自体を抑制する新たなタイプの治療薬の開発に繋がることが期待されます。
 
有機合成化学教室・相馬洋平ERATOグループリーダー
対象となった研究課題は、「アミロイドβの凝集を標的とした創薬化学研究」です。この研究では、アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβに対して、効率的化学合成法の開発および病的な凝集を阻害することのできる人工分子および人工反応系の開発に成功しました。この成果は、現在治療が不可能なアルツハイマー病に対する新たな治療戦略の端緒を開く可能性を示したものです。


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