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2014/02/24 (Mon)

今村亮俊大学院生、関水和久教授、および秋光信佳准教授(アイソトープ総合セン ター、薬学系研究科兼担教員)らがウイルスと戦うための新たな自然免疫の仕組みを発見

 今村亮俊大学院生(微生物薬品化学教室・博士課程大学院生)、関水和久教授(微生物薬品化学教室)、および秋光信佳准教授(アイソトープ総合セン ター、薬学系研究科兼担教員)らの研究グループは、自然免疫応答における新たな分子スイッチとして 「非コードRNA」と呼ばれる生体機能性分子を発見し ました。本研究成果は、米国の科学雑誌「Molecular Cell」のオンライン 版に掲載されました。
 
【原著論文】
雑誌名:「Molecular Cell」2014,53, 393-406. doi: 10.1016/j.molcel.2014.01.009.
論文タイトル: Long noncoding RNA NEAT1-dependent SFPQ relocation from promoter region to paraspeckle mediates IL8 expression upon immune stimuli
 
【発表概要】
 私たちの体には、ウイルス感染と戦う生体防御システムが備わっています。その防御システムの中でもウイルス感染との戦いの最前線となる自然免疫応答について、これまで幅広い研究がなされてきました。しかしながら、その仕組みの全貌解明には至っていません。その原因のひとつに、自然免疫応答の制御を司る生体分子にタンパク質以外にどのようなものが存在するかを解明できていない点が挙げられます。そのため、タンパク質以外の生体分子に着目した研究の必要性が叫ばれていました。
 今回の研究では、自然免疫応答を制御する新たな生体分子として、タンパク質へ翻訳されない特殊なRNA分子の「長鎖ノンコーディングRNA」を発見しました。ヒトでは数万種類の長鎖ノンコーディングRNAが存在すると言われていますが、それらの機能はほとんど解明されていませんでした。今回の発見は、こ の長鎖ノンコーディングRNAが自然免疫応答のスイッチ分子として働 くことを世界に先駆けて示したものです。
 本研究の成果は、免疫の仕組みを解明する突破口になる と期待されます。さらに、インフルエンザウイルス薬などを開発するための標的分子を提供できることからも医薬品開発などに波及効果が期待 されます。

【大学プレスリリースへのリンク】
http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_260207_j.html

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