メニュー

EN

トピックス

2019/01/09

薬品作用学教室の野村洋助教(現・北海道大学大学院薬学研究院講師)、池谷裕二教授らの研究グループが、忘れた記憶を復活させる薬を発見


北海道大学大学院薬学研究院の野村洋 講師、京都大学大学院医学研究科の高橋英彦 准教授、東京大学大学院薬学系研究科の池谷裕二教授らの研究グループは、脳内のヒスタミン神経系を刺激する薬物をマウスあるいはヒトに投与すると、忘れてしまった記憶をスムーズに思い出せるようになることを発見しました。本研究成果は2019年1月8日付でBiological Psychiatry誌(オンライン版)に掲載されました。
 
発表論文
雑誌:Biological Psychiatry
題目: :Central histamine boosts perirhinal cortex activity and restores forgotten object memories
著者: 野村洋*、水田弘人、乘本裕明、増田文貴、三浦友樹、久保絢女、小島寛人、芦塚あおい、松河理子、Zohal Baraki、人羅(今村)菜津子、中山大輔、石川智愛、岡田真美、折田健、齋藤瞭毅、山内直紀、佐野大和、楠原洋之、南雅文、高橋英彦*、池谷裕二(*責任著者)
論文へのリンクはこちら
https://doi.org/10.1016/j.biopsych.2018.11.009
 
発表概要
 覚えてから長時間経過すると、記憶は思い出せなくなります。しかし、ふとした瞬間に思い出せることがあるように、一見忘れたように思える記憶であっても、その痕跡は脳内に残っていると考えられます。しかし忘れた記憶を自由に回復させる方法は存在しません。本研究グループは、脳内のヒスタミン神経系を活性化する薬が記憶に与える影響をマウスとヒトで調べました。その結果、記憶テスト前にヒスタミン神経系を活性化すると、忘れてしまった記憶でも思い出せるようになることを見出しました。この薬の働きには、嗅周皮質と呼ばれる脳領域の活動上昇が関わっていました。また、特にもともと記憶成績が悪い参加者ほど薬の効果が大きいことがわかりました。
本研究成果は、脳内ヒスタミンや記憶のメカニズムの解明に有益であると共に、アルツハイマー病などの認知機能障害の治療薬開発の一助となることが期待されます。
 ベタヒスチン(ヒスタミン神経系を活性化するヒスタミンH3 受容体逆作動薬)の服用にあたっては医師、薬剤師の指示に従い、自己判断で薬の服用を止めたり、決められた量よりも多く服用したりしないでください。ベタヒスチンの副作用の検討は少人数の試験では検証できないこと、そして処方薬の安易な服用は認められないことから、ベタヒスチンを記憶改善の目的で用いることのないようにご注意ください。
詳しくはこちら

2019/06/10
プレスリリース 化学物質安全性評価システム構築(社会連携講座)の竹内春樹特任准教授、および薬品作用学教室の中嶋藍特任助教と伊原尚樹大学院生らの研究グループが神経回路形成の新たなルールを解明new
2019/06/05
プレスリリース 薬品作用学教室の小山隆太准教授と安藤めぐみ大学院生らの研究グループが、自閉症モデルマウスを用いて、自閉症の治療における運動の有効性とマイクログリアの関与を発見
2019/05/26
プレスリリース 薬品作用学教室の折田健大学院生と池谷裕二教授らが、人工知能を用いたヒトiPS由来細胞培養の品質管理法を開発
2019/05/23
イベント 東京大学ITヘルスケア社会 連携講座と3Hホールディングスが、患者による情報の管理と利活用に 基づいた患者中心の医薬品開発の推進についての新プログラムを開始し、 2019年5月20日に記者会見を開催
2019/05/23
プレスリリース 機能病態学教室の堀由起子助教と富田泰輔教授、有機合成化学教室の相馬洋平グループリーダーと金井求教授らが、タウアミロイドに対する光酸素化の凝集抑制効果を解明
2019/05/18
プレスリリース 分子生物学教室の田中秀明大学院学生、岡崎朋彦助教、後藤由季子教授が、ペルオキシソームの新たな機能を発見
2019/04/19
プレスリリース 生理化学教室の山本昌平特任研究員と北川大樹教授が、Plk4の自己組織化特性による中心小体複製の制御機構を解明
2019/04/10
受賞 生長幸之助講師(有機合成化学教室)、林久允助教(分子薬物動態学教室)が平成31年度文部科学大臣表彰を受賞
2019/04/09
受賞 阿部郁朗教授(天然物化学教室)、宮本和範准教授(基礎有機化学教室)、川島茂裕特任講師(有機合成化学教室)が平成31年度文部科学大臣表彰を受賞
2019/04/02
プレスリリース 天然物化学教室の淡川孝義講師、阿部郁朗教授らが、糸状菌の生産する医薬品シードメロテルペノイド化合物アスコフラノンの生合成経路を解明し、遺伝子破壊の手法によりその大量生産系の構築に成功
東京大学

東京大学 薬友会 薬学振興会
国際フォトテラノスティクス共同研究教育拠点 東京大学 医療イノベーションイニシアティブ
ワンストップ創薬共用ファシリティセンター 創薬機構
東大アラムナイ 東京大学基金

Copyright© 2018
東京大学大学院 薬学系研究科・薬学部
All Right Reserved.
Produced by coanet

ページの上部へ↑