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2019/11/05

一條秀憲教授が2019年秋の 紫綬褒章を受章


このたび、大学院薬学系研究科・薬学部の一條秀憲教授が本年秋の紫綬褒章を受章されました。

一條教授

一條教授は、長年にわたり細胞レベルのストレス応答の研究に尽力され、特にASKファミリー分子の解析を手がかりに、生体が様々なストレス(酸化ストレス、浸透圧ストレス、小胞体ストレス、病原体感染など)に対してどのように感知・情報処理・応答を行なっているか分子生物学的スケールで多数の新たな発見をされました。その中でも、がん、神経変性、炎症などの病態に深く関わる酸化ストレス応答について、ASK1を中心的要素として含む分子複合体が、細胞内で活性酸素などによって直接酸化され構造ならびに機能を変えることを示し、「システインの酸化還元によるシグナル伝達の可逆的制御」という、ユニーク且つ普遍的なメカニズムを世界に先駆けて提唱されました。また、遺伝性の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の原因遺伝子として同定された100種類を超える変異型SOD1が、正常のものとは異なる共通の高次構造をとることで小胞体ストレスが惹起され、運動神経細胞死の原因となるという新たな病態発症メカニズムを発見されました。そして、オリジナリティの高いこれらの知見は、ASK1阻害剤を筆頭に、物理化学的あるいは生物学的ストレスの関与する様々な疾患に対する革新的な創薬の開発へと発展しつつあります。これらの優れた業績に対し、平成20年にJCA-Mauvernay Award、平成25年に持田記念学術賞、平成28年に高峰記念第一三共賞、平成29年に上原賞などを受賞されています。
 
このたびのご受章を心よりお喜び申し上げますとともに、一條先生のご健勝と益々のご活躍を祈念申し上げます。
(大学院薬学系研究科・薬学部 名黒功)

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