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2020/01/30

薬品代謝化学教室の沼澤宏治大学院生、花岡健二郎准教授、浦野泰照教授らが、動物体内で葉酸受容体を高発現しているがん部位を、短時間ではっきりと蛍光検出する新たな蛍光試薬を開発


東京大学大学院薬学系研究科の沼澤宏治大学院生、花岡健二郎准教授、浦野泰照教授らは、がん治療の標的分子として注目される葉酸受容体を発現するがん部位を、正常な生体組織への吸着を抑えることで、蛍光試薬の静脈内投与後わずか30分以内ではっきりと蛍光検出できる新たな近赤外蛍光試薬を開発しました。本研究成果は、2020年1月26日付でAngewandte Chemie International Edition誌に掲載されました。
 
発表論文
雑誌:Angewandte Chemie International Edition
題目:A Fluorescent Probe for Rapid, High-Contrast Visualization of Folate-Receptor-Expressing Tumors in Vivo
著者:Koji Numasawa, Kenjiro Hanaoka, Naoko Saito, Yoshifumi Yamaguchi, Takayuki Ikeno, Honami Echizen, Masahiro Yasunaga, Toru Komatsu, Tasuku Ueno, Masayuki Miura, Tetsuo Nagano, and Yasuteru Urano
DOI番号: doi: 10.1002/anie.201914826 and 10.1002/ange.201914826
論文へのリンク: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/anie.201914826
 

発表概要
 葉酸受容体は、卵巣がんや子宮内膜がんにおける過剰発現やマウス胚における神経管閉鎖部位での特異的な発現が報告されており、臨床医学および生命科学研究において重要な標的分子です。実際に近年、葉酸受容体の発現を可視化する蛍光試薬を用いた臨床試験で、がん摘出手術中に目では見分けにくいがん部位を見つけるための利用が報告されています。また、がん治療における抗体の標的分子としても注目されています。今回、動物体内で葉酸受容体を高発現しているがん部位を、短時間にはっきりと蛍光検出できる新しい蛍光試薬を開発しました。この蛍光試薬を、葉酸受容体を発現しているがんを持つモデルマウスに静脈内投与したところ、わずか30分以内ではっきりとがん部位を蛍光検出することができました。今までの蛍光試薬は、葉酸受容体が発現していない正常細胞にも吸着してしまうことが問題でしたが、葉酸受容体にだけ吸着する蛍光試薬を独自にデザインし開発しました。今回開発した蛍光試薬を用いれば、手術中での小さながんの検出をこれまでより正確に測定するといった臨床医療に加え、葉酸受容体に関わる幅広い生命現象の観察にも貢献すると期待されます。
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