メニュー

EN

トピックス

2020/10/03

天然物合成化学教室の高田悠里 博士、伊藤寛晃 助教、井上将行 教授らの研究グループが、抗生物質グラミシジンAの副作用の低減に成功


 天然物合成化学教室の高田悠里 博士、伊藤寛晃 助教、井上将行 教授らの研究グループは、4000種類の類縁体の化学合成と評価により、抗生物質グラミシジンAの副作用である溶血活性、哺乳細胞毒性を大幅に低減した人工化合物の創出にはじめて成功しました。
 本研究成果は、2020年10月1日付けで英国科学誌「Nature Communications」に掲載されました。
 
雑誌名:Nature Communications
題目:Discovery of gramicidin A analogues with altered activities by multidimensional screening of a one-bead-one-compound library
著者:Yuri Takada, Hiroaki Itoh, Atmika Paudel, Suresh Panthee, Hiroshi Hamamoto, Kazuhisa Sekimizu, Masayuki Inoue*
(高田悠里、伊藤寛晃、Atmika Paudel、Suresh Panthee、浜本洋、関水和久、井上将行*)
DOI:10.1038/s41467-020-18711-2
論文へのリンク:https://www.nature.com/articles/s41467-020-18711-2
 
発表概要
 薬物耐性菌起因の感染症は全世界的に重大な問題であり、新規抗菌薬の開発は創薬上喫緊の課題です。生物由来の抗生物質(天然物)は抗菌薬の基盤構造として優れる一方、望ましくない作用を持つこともあります。例えば、土壌細菌が産生する抗生物質であるグラミシジンAは強力な抗菌活性を持ちますが、顕著な溶血活性と哺乳細胞毒性などの副作用を示すため、抗菌薬としての適用は著しく限られています。本分子の適用範囲の拡大のためには構造改変が欠かせませんが、抗菌活性を保ちながら望ましくない作用を低減する構造改変は一般的に容易ではありません。
 本研究グループは、4000種類を超えるグラミシジンAの構造類縁体群をone-bead-one-compound (OBOC)戦略を応用して一挙に構築・評価することで、抗菌活性を保持しながら大幅に溶血活性、哺乳細胞毒性を低減した人工化合物を見出すことに成功しました。本成果は、発見からおよそ80年が経つグラミシジンAに対して、これまで困難であるとされてきた生物種に対する選択性を付与できることを示し、抗菌薬、ひいては医薬品資源としての天然物の可能性をさらに拡大するものです。
詳しくはこちら

2021/04/16
プレスリリース 分子薬物動態学教室の根本駿平 大学院生、森田勝久 大学院生、 水野忠快 助教、楠原洋之 教授がトランスクリプトームデータ解析による、天然物の複雑な作用の理解を促進する方法論を開発
2021/04/14
プレスリリース 機能病態学教室の富田泰輔 教授と堀由起子 講師、 有機合成化学教室の金井求 教授と相馬洋平 グループリーダーらが、アルツハイマー病モデルマウス脳内に蓄積したAβを光酸素化し、病態を改善することに成功
2021/04/09
受賞 薬学系研究科所属の淡川孝義 准教授が、令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞しました。
2021/04/08
プレスリリース 細胞情報学教室の中村俊崇 大学院生、名黒功 准教授、一條秀憲 教授らが、 低温ストレスによるフェロトーシス誘導機構を解明
2021/03/26
プレスリリース 有機合成化学教室と機能病態学教室が共同で、アルツハイマーモデルマウスの脳内で非侵襲的にアミロイドβの凝集体を低減する化学触媒を開発
2021/03/24
プレスリリース 薬品作用学教室の西村侑也 大学院生(研究当時)、佐々木拓哉 特任准教授、池谷裕二 教授が記憶の情報処理を担うシナプス伝達を解明
2021/03/18
受賞 一條秀憲教授に日本学士院賞の授賞が決定
2021/03/03
プレスリリース 細胞情報学教室の渡邊謙吾 特任助教(研究当時)、森下和浩 大学院生、名黒功 准教授、一條秀憲 教授らが、細胞は目に見えないフォースを内側から感じることを発見
2021/02/08
プレスリリース 薬品作用学教室の鹿野悠 大学院生(研究当時)、佐々木拓哉 特任准教授、池谷裕二 教授が時間認知を担う脳の神経活動を解明
2021/01/28
プレスリリース 生理化学教室の伊藤慶 大学院生、渡辺紘己 研究員、北川大樹 教授らが、高発癌性のMVA症候群の原因遺伝子Cep57とそのパラログが、中心小体の過剰複製を抑制することを解明
東京大学

東京大学 薬友会 薬学振興会
国際フォトテラノスティクス共同研究教育拠点 東京大学 医療イノベーションイニシアティブ
ワンストップ創薬共用ファシリティセンター 創薬機構
東大アラムナイ 東京大学基金

Copyright© 2018
東京大学大学院 薬学系研究科・薬学部
All Right Reserved.
Produced by coanet

ページの上部へ↑