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2020/11/25

分子生物学教室の青山幸恵子 特任研究員、岡崎朋彦 助教、後藤由季子 教授がウイルス感染防御における”認識”場と”応答”場をつなぐ新しい鍵因子を発見


 細胞にウイルスが感染した場合、細胞が抗ウイルス作用のあるインターフェロン(IFN)を速やかに産生することがウイルスに対する初期防御に重要です。感染した細胞内ではウイルスセンサーたんぱくであるRIG-I Like Receptors (RLRs)がウイルスゲノムRNAを認識した後、免疫応答を誘導する実行たんぱくIPS-1複合体と結合することで初めてIFNが産生されます。したがって、細胞内でRLRs(“認識”場)とIPS-1(“応答”場)がどのようにして出会うかが、ウイルス感染に対抗するうえで非常に大事なステップです。しかしながら、ウイルス感染細胞においてRLRsはストレス顆粒と呼ばれる細胞内構造体に局在する一方、IPS-1はそれとは異なるミトコンドリアに局在することが知られており、この2つのたんぱくがどのようにして出会いIFN産生を引き起こすのかはこれまで大きな謎でした。
 東京大学大学院薬学系研究科の青山幸恵子 特任研究員、岡崎朋彦 助教、後藤由季子 教授らの研究グループは、ウイルス感染時にNUDT21というたんぱくがIPS-1をストレス顆粒へ局在化させ、IFN産生に必須の役割を果たすことを初めて明らかにしました。この研究により、細胞がウイルス感染に対抗するための重要なステップが新たに明らかになったことから、今後ウイルスに対する新たなワクチンや治療薬の開発が進むことが期待されます。

本研究成果は11月20日付でThe Journal of Immunology電子版に掲載されました。
雑誌名:The Journal of Immunology
論文タイトル:NUDT21 links mitochondrial IPS-1 to RLR-containing stress granules and activates host antiviral defense
著者:Saeko Aoyama-Ishiwatari, Tomohiko Okazaki*, Shun-ichiro Iemura, Tohru Natsume, Yasushi Okada, Yukiko Gotoh
DOI番号:https://doi.org/10.4049/jimmunol.2000306
アブストラクトURL:https://www.jimmunol.org/content/early/2020/11/19/jimmunol.2000306
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