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2018/08/26

蛋白構造生物学教室の長江雅倫特任研究員らが、がん化促進に関わる糖転移酵素GnT-V(N-acetylglucosaminyltransferase-V)の基質認識機構を立体構造から解明


東京大学大学院薬学系研究科蛋白構造生物学教室の長江雅倫特任研究員は、岐阜大学生命の鎖統合研究センターの木塚康彦准教授らとの共同研究により、がん化促進に関わるヒト由来の糖転移酵素GnT-V(N-acetylglucosaminyltransferase-V)の触媒ドメインの立体構造をX線結晶構造解析により明らかにしました。本研究は、GnT-Vの基質糖鎖の認識機構を原子レベルで初めて明らかにした報告となります。
 
細胞の表面は糖鎖で覆われており、糖鎖の変化は細胞の生理機能に大きな影響を与えます。GnT-Vは細胞表面の受容体の糖タンパク質に作用してb1-6分岐と呼ばれる糖鎖構造を形成します。b1-6分岐の形成はがんの悪性化を引き起こすことが古くから知られており、大きな注目を集めています。またGnT-Vは限られた糖タンパク質にのみ作用することから基質選別のメカニズムが議論されてきました。
 
本研究により、GnT-Vの特異的な阻害剤のデザインが可能になり、がんの悪性化のメカニズムの解明と、がんの悪性化を抑える薬剤の開発が進むことが期待されます。
 
本研究成果は2018年8月23日(日本時間8月23日(木)午後6時)、「Nature Communications」で公開されました。
 
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