メニュー

EN

トピックス

2020/07/03

有機合成化学教室の田辺駿 大学院生、三ッ沼治信 特任助教、金井求 教授のグループが、安定なアルケンを活性化してアルデヒドと反応させるハイブリッド触媒システムの開発に成功


 有機合成化学教室の田辺駿 大学院生、三ッ沼治信 特任助教、金井求 教授は、安価・安定で入手容易な炭素資源アルケンとアルデヒドから、一工程でキラルアルコールを合成するハイブリッド触媒システムの開発に成功しました。この触媒システムは、炭素資源アルケンを室温、可視光照射という温和な条件で有機金属種に変換します。生じる有機金属種がアルデヒドと反応することにより、医薬等の合成の重要中間体となるキラルアルコールを高選択的に合成することができました。
 キラルアルコールを合成する典型的な方法として、100年以上前に発見されたBarbier-Grignard反応が有名です。この反応は一般性の高い非常に優れた反応で、今日でも工業的に使われていますが、まず初めに石油資源から作られたハロゲン化されたアルケンを金属マグネシウムで還元していわゆるGrignard反応剤を調製し、これをアルデヒドと反応させるという形式をとります。そのため、工程数が大きい、廃棄物であるマグネシウム塩が目的物と当量生じる、官能基許容性が低い、などの問題点を抱えていました。今回開発したハイブリッド触媒システムは、Barbier-Grignard反応の問題点を解決する端緒になると位置付けられ、安価で豊富に存在する炭素資源を価値の高い分子へと効率的にアップグレードする化学プロセスへの応用が期待されます。
 
発表雑誌名:Journal of the American Chemical Society
論文タイトル:Catalytic Allylation of Aldehydes Using Unactivated Alkenes
著者:Shun Tanabe, Harunobu Mitsunuma,* and Motomu Kanai*
DOI番号:10.1021/jacs.0c04735
アブストラクトURL:https://pubs.acs.org/doi/10.1021/jacs.0c04735
詳しくはこちら

2020/07/23
プレスリリース 遺伝学教室の小坂元 陽奈大学院生、小幡 史明講師、三浦 正幸教授が、全身炎症における腸内フローラの寄与を発見new
2020/07/11
お知らせ 東京大学とバイオジェン・ジャパン「脳神経疾患治療学」社会連携講座での共同研究を延長
2020/07/07
プレスリリース 天然物合成化学教室の藤野遥 博士、福田卓海 大学院生、長友優典 講師、井上将行 教授が、核酸系抗生物質ヒキジマイシンの全合成に成功
2020/07/03
プレスリリース 有機合成化学教室の田辺駿 大学院生、三ッ沼治信 特任助教、金井求 教授のグループが、安定なアルケンを活性化してアルデヒドと反応させるハイブリッド触媒システムの開発に成功
2020/06/04
受賞 竹内春樹 特任准教授(化学物質安全性評価システム構築講座)、小幡史明 講師(遺伝学教室)、佐々木拓也 助教(薬品作用学教室)が令和2年度文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞
2020/05/29
プレスリリース 天然物化学教室の翟睿 大学院生、森貴裕 助教、阿部郁朗 教授らが非リボソームペプチドの環化機構を解明
2020/05/26
プレスリリース 衛生化学教室の田中悠貴 大学院生、嶋中雄太 助教(研究当時)、新井 洋由名誉教授、河野望 准教授らが、非アルコール性脂肪性肝疾患の発症機構を解明
2020/05/23
受賞 基礎有機化学教室の 楊 沢コン 大学院生が、2019年度中国優秀私費留学生奨励賞を受賞
2020/05/19
プレスリリース 薬品代謝化学教室の浦野泰照 教授、両角明彦 大学院生、医学系研究科生体情報学の神谷真子 准教授らが、新しい原理に基づく細胞内で自発的に明滅を繰り返す色素の開発に成功
2020/05/08
プレスリリース 機能病態学教室の富田泰輔 教授、堀由起子 講師、邱詠玟 大学院生らと、新潟大学脳研究所の池内健 教授らが、新規Aβ産生制御分子CIB1の同定に成功
東京大学

東京大学 薬友会 薬学振興会
国際フォトテラノスティクス共同研究教育拠点 東京大学 医療イノベーションイニシアティブ
ワンストップ創薬共用ファシリティセンター 創薬機構
東大アラムナイ 東京大学基金

Copyright© 2018
東京大学大学院 薬学系研究科・薬学部
All Right Reserved.
Produced by coanet

ページの上部へ↑