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2020/11/11遺伝学教室の樫尾宗志朗 助教、三浦正幸 教授が血中代謝産物を介した組織修復の遠隔制御機構を発見
東京大学大学院薬学系研究科の樫尾宗志朗 助教と三浦正幸 教授は、組織修復において、傷ついていない離れた組織からのシグナルが傷ついた組織の修復能力を左右することを発見しました。ショウジョウバエ幼虫の傷ついた上皮組織の修復過程において、上皮組織から離れた傷ついていない組織である脂肪体のトリプトファン-キヌレニン代謝が上皮組織の傷害によって変化し、血中に存在する下流代謝産物であるキヌレン酸が修復に寄与することを明らかにしました。さらに、脂肪体内で代謝されるS-アデノシルメチオニン産生を阻害すると、トリプトファン-キヌレニン代謝の阻害と同様に血中のキヌレン酸量が減少することから、修復期における代謝経路同士のつながりも明らかになりました。
本研究成果は2020年11月6日付でiScience電子版に掲載されました。
発表論文
雑誌:iScience
題目:Kynurenine metabolism in the fat body non-autonomously regulates imaginal disc repair in Drosophila
著者:Soshiro Kashio and Masayuki Miura
DOI: https://doi.org/10.1016/j.isci.2020.101738詳しくはこちら
本研究成果は2020年11月6日付でiScience電子版に掲載されました。
発表論文
雑誌:iScience
題目:Kynurenine metabolism in the fat body non-autonomously regulates imaginal disc repair in Drosophila
著者:Soshiro Kashio and Masayuki Miura
DOI: https://doi.org/10.1016/j.isci.2020.101738
- 2022/12/22
- プレスリリース 天然物合成化学教室の島川典博士、中村柊大学院生、浅井響大学院生、萩原浩一特任助教、井上将行教授が、C19ジテルペンアルカロイドであるプベルリンCの全合成を達成
- 2022/12/12
- 受賞 井上将行教授が2022年度(第64回)有機合成化学協会賞を受賞
- 2022/12/05
- 受賞 生命物理化学教室の上田卓見准教授が2022年度日本核磁気共鳴学会進歩賞を受賞
- 2022/11/07
- プレスリリース 植物RNA編集機構を立体構造から解明 〜制御可能な遺伝子操作技術の開発へ新しい一歩
- 2022/11/03
- 受賞 浦野泰照教授が2022年秋の 紫綬褒章を受章
- 2022/08/05
- プレスリリース 新型コロナウイルスのウイルス形成に必須の膜タンパク質の構造を解明
- 2022/07/19
- プレスリリース 附属創薬機構の小島宏建特任教授と岡部隆義特任教授、長野哲雄名誉教授と東京慈恵会医科大学医学部の奥田賢一講師と金城雄樹主任教授らの研究グループが、黄色ブドウ球菌のバイオフィルム形成を阻害する化合物を発見
- 2022/06/09
- 受賞 第 35 回 独創性を拓く 先端技術大賞「特別賞」を受賞
- 2022/06/06
- プレスリリース 天然物合成化学教室の薛贇唯博士、伊藤寛晃助教、井上将行教授らの研究グループが、天然物グラミシジンAががん細胞の増殖を抑制する仕組みを解明
- 2022/06/02
- プレスリリース 天然物化学教室のHui Tao特任研究員、森 貴裕 助教、阿部 郁朗 教授らの共同研究グループが、新規テルペン生合成経路の発見と酵素の構造機能解析に成功