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2021/01/15

生理化学教室の知念拓実 助教、山崎香穂 大学院生、北川大樹 教授らが、 中心小体と中心体マトリックスによる協調的な二極紡錘体形成機構を解明


生理化学教室の知念拓実 助教、山崎香穂 大学院生、北川大樹 教授らの研究グループは、細胞分裂において、中心体と中心小体によってCEP192が紡錘体極にリクルートされることで、適切な二極紡錘体形成が行われることを発見しました。本研究成果は、2021年1月14日のJournal of Cell Biology誌に掲載されました。
 
発表論文
雑誌:Journal of Cell Biology
題目:Centriole and PCM cooperatively recruit CEP192 to spindle poles to promote bipolar spindle assembly
著者:Takumi Chinen*,‡, Kaho Yamazaki*, Kaho Hashimoto, Ken Fujii, Koki Watanabe, Yutaka Takeda, Shohei Yamamoto, Yuka Nozaki, Yuki Tsuchiya, Daisuke Takao and Daiju Kitagawa
論文へのリンク: https://rupress.org/jcb/article/220/2/e202006085/211683
DOI: 10.1083/jcb.202006085
 
発表概要
 細胞分裂時に二極性をもつ紡錘体を形成することは、染色体を娘細胞に均等に分配するために重要であり、その機能の破綻はがんなどの疾患に繋がります。二極紡錘体形成において重要な働きを担う細胞小器官として、中心体が挙げられます。中心体は中心小体と中心体マトリックス(PCM)で構成されており、分裂期において微小管形成中心として機能します。しかしながら、二極紡錘体形成に対する中心小体やPCMのそれぞれの寄与に関しては、ヒト細胞では断片的にしか理解されていませんでした。
 今回、本研究グループは中心小体数の減少とPCM構成因子の発現抑制を組み合わせ、中心小体やPCMが協調的にCentrosomal Protein 192 (CEP192)を紡錘体の極にリクルートすることで、ヒト細胞の紡錘体二極性派生を促進していることを解明しました。
 本研究の成果は、複雑な過程を経て形成される二極紡錘体に関する新たな生物学的知見になるだけでなく、紡錘体形成における中心体の詳細な機能解明に繋がることが期待されます。
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