東京大学大学院薬学系研究科
機能病態学教室

Neuropathology and Neuroscience

教室の概要

薬学部本棟2階、正面玄関の真上に位置します。4つの実験室に培養室、顕微鏡室を備え、居室を含め広々とした環境にあります。

歴史的にアルツハイマー病の原因遺伝子の一つ、APPの代謝経路の分析を得意としつつ、主にアルツハイマー病、自閉症、パーキンソン病に関する病態生化学・神経病理学的な状態の研究を進めています。

教室の様子は、本ページ下部のギャラリーをご覧ください。

なお薬学部3年生向け教室紹介プレゼンテーションをこちらにアップロードしました(2017年10月24日分を一部改訂、抜粋)。参考にしてください。

教室見学について

病気の基礎研究に携わってみたい学生、大学院生の皆さんは、以下の基本方針とOur Teamの内容をみて、興味をもった人はご連絡ください。

月曜日の13時半から16時、木/金曜日の9時から11時にセミナーが開かれています。その時間以外ならばいつでもOKですが、03-5841-4868もしくはtaisuke@mol.f.u-tokyo.ac.jp(富田) に連絡してアポイントを取ってください。

メッセージ

私達のグループでは、疾患基礎研究を通じて治療・予防・診断法の開発につながる発見を目指すと同時に、新しい基礎研究分野を開拓することを目標として研究を行っています。

基本的な進め方は、各種疾患、特に神経精神疾患に関連して、発症原因を分子レベルで明らかにし、そのプロセスの中で生じる病気のメカニズムを解明し、そして新たな創薬標的分子機構の同定につなげていこうと考えています。そして同時に、その過程で明らかになる基礎生物学的な発見についても興味を持って研究を深めていきます。

疾患の研究は応用研究とも捉えられがちです。しかし私達は治療法の開発にあたっては常に基礎生物学の進歩が必要であることを知っています。例えば、糖尿病の研究からインスリンが発見されていますし、高脂血症の研究からLDL受容体の発見につながっています。更に遡れば、エンドウ豆を用いたメンデルの研究や、ショウジョウバエでのモーガンの発見は、それぞれの生物における「疾患」を分類したことに始まっています。

異常な状態を知るためには、正常な状態を知らねばならないし、その逆もまた然りです。このサイクルが疾患基礎研究と基礎生物学の根幹をなしていて、その結果お互いの裾野を拡げ、新たな生物学が切り拓かれてきたと考えています。

また疾患研究から始まる創薬研究は、様々な分野の総力を結集した研究です。私達は有機化学研究者、構造生物学研究者、臨床医学研究者、製薬企業などとの共同研究も積極的に行っており、それぞれの分野での研究展開をお互いに学んで視野を広げていくことも重要であると考えています。これは薬学部・薬学系研究科だからこそできる研究スタイルだと思います。

2015年度五月祭にて、薬学部三年生に研究内容などについてインタビューを受けました。パンフレットに掲載されたインタビューはこちらです。

富田泰輔教授がライフサイエンスにおける創薬・医療技術支援を行っている創薬等支援技術基盤プラットフォームより、研究者になるきっかけなどについてインタビューを受けました。

研究の進め方に関する基本方針

初期実習

本グループにおける研究の進め方は、以下のように考えています。
学部生:生物学実験の進め方を学ぶと同時に、生物学的な基礎知識、疾患に関連した分子病態を学ぶ。
修士課程:スタッフにより設定されたテーマについて、その仮説の検証・解明を行う。その中から、自らの興味の方向性を見出していく。
博士課程:スタッフにより設定されたテーマのみならず、自ら仮説を立て、その検証実験を組み立てる。同時に他人の仕事を客観的に評価し、自らのテーマを俯瞰する。最終的に次のステップを踏み出す仮説をたて、説得力を持って他人に発表することをThesis defenseとして目指す。

テニスの初心者がいきなりスマッシュを打つことはできません。基礎トレ、ノック、試合の組み立て方を経て、勝ち方を学んで初めて一人で進めていけます。研究も、同じです。まず与えられたプロジェクトの意味を理解し、検証できるようになった上で、自らのプロジェクトを組み立てるようにしています。

自分の興味に基づくこっそり実験は行うべきです。しかしこっそり実験にかかりっきりになっても良くありません。やれと言われたことをちゃんとこなした上で、やりたいことをやる、というのは社会人としても普通のことです。またどのような研究にも背景が必ずあります。その歴史を学ぶことも重要です。そしてどの研究も多くの人の努力と協力によって成り立っていること、同時に、国民の税金によって賄われていることも忘れないようにしてもらいたいと考えています。

自らのデータに基づき、想像力をかきたてて、仮説を作り、検証することが研究の醍醐味です。その一方で、誰がやっても追試できるような結果を出し、発表することが大切であると考えます。そのため、学年の上下などに関係なく、実験データを議論し、お互いの情報や技術をシェアすると同時に、足りないところを正直に指摘するような環境づくりを心がけています。仮説の間違いや、データの解釈間違いは誰にでもありうることです。また客観的なデータに基づく反証に対しては、素直に受け入れるべきであると考えます。

Our team

学会@東大これまで私達のグループは平均15-20名で構成されてきました。多くは東京大学薬学部内部からの進学者ですが、外部からの大学院生の受入れも行っています。本学医学系研究科の大学院生やフリークオーターのほか、これまでに筑波大学、熊本大学、京都大学、帝京平成大学、慶應大学、東北大学、東北薬科大学、明治薬科大学、北海道大学、大阪大学、九州大学の卒業生を受け入れています。また海外からのサバチカル研究者(Dr. Jeanne Hardy、米国より)や、国際短期学生(Dr. Sven Reinhardt、ドイツより)、サマースチューデント(Ms. Minagi Ozawa、米国より)、研究生(Ms. Yung-Wen Chiu、台湾より 、大学院生に進学)を受け入れ、このようなヘテロな集団であることを楽しんでいます。

2017年3月現在、これまでの富田グループに所属した学生の卒業後の就職先としては、ポスドクを含めたアカデミアが12名、企業が17名(研究職11人、開発職6人)、公務員2人、その他が14名です。博士取得者は総計22名(うち、企業10名)です。

実験そのものの他、論文の読み会や勉強会についても積極的に推奨しています。スタッフと行うもののほか、学生同士で自然に発生するものもあります。

進路については、基本的に博士課程進学を積極的に薦めています。それは昨今の生物学研究はモデル生物を使用した大掛かりなものになっていることのみならず、グローバル企業において創薬研究・臨床開発をする上でPhDがスタンダードな資格として必要性が高くなっていることによります。そのような観点から、博士課程進学者に人的・金銭的・時間的なサポートを優先的に心がけており、特に奨学金や学振などについてもできるだけ配慮していくように考えています。

私個人の研究の最終的な目標は疾患の治療薬開発につながる研究です。しかし研究室メンバーの皆さんには、本研究室での経験と得られた知識を生かして、それぞれの興味をもとに方向性を見つけていってもらいたいと考えています。その上で人類の健康や基礎科学の発展に資してくれることができれば幸せです。

神経病理学分野との連携について

機能病態学教室は、岩坪威教授の神経病理学分野(医学部3号館7階)と緊密に連携しながら研究を進めています。医学系研究科・神経病理学分野のウェブサイトはこちらです

ギャラリー

  • ラボ旅行
  • ワイン美味し
  • 運動会
  • 得点!
  • 打った!
  • バスケ優勝!
  • 新歓花見
  • 新歓花見2
  • 卒業おめでとう!
  • 学位記
  • サッカー準優勝!
  • 学生実習
  • 海馬とは…
  • サンプル回収
  • 勉強中
  • 考え事
  • 発色中
  • SDS-PAGE
  • It's 翔time
  • 培養室
  • PCR
  • 集中

ラボ旅行(2017年9月)の写真はこちらへどうぞ!

スキー旅行(2017年3月)の写真はこちらへどうぞ!

ラボ旅行(2016年9月)の写真はこちらへどうぞ!

スキー旅行(2016年3月)の写真はこちらへどうぞ!

ラボ旅行(2015年6月)の写真はこちらへどうぞ!

スキー旅行(2015年3月)の写真はこちらへどうぞ!

ラボ旅行(2014年8月)の写真はこちらへどうぞ!

医学系研究科の橋本先生と、筋萎縮性硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis, ALS)の認知度向上を目的としたALS Ice Bucket Challengeを受けました(2014年)。

祝賀会(2014年6月)の写真はこちらへどうぞ!

2013年度の写真はこちらへどうぞ!