杉山先生 

米国薬学賞の受賞、おめでとうございます!
心よりお慶び申し上げます。
先生と私は、薬物トランスポーター(特にMRPファミリー)の研究分野で競い合い、また励まし合ってきたので、私はとても嬉しく存じます。それにもまして、天国にいる娘さんが、一番喜んでおられることと存じます。

1990年私がハイデルベルグのドイツ癌研究所にいる時に、生化学と蛋白質核酸酵素に発表された先生の総説を読んで、お手紙を差し上げたのが「運命の出会い」でした。
これまでいろいろな契機で大変お世話になりました。この機会に、心よりお礼を申し上げます。

また、ファイザーの中央研究所(愛知県武豊)で私が働き始めた頃(1996年)、先生をご招待して講演をしていただきました。その時講堂が研究員で満員になりました。
講堂の照明を消そうとしたら、「女性の顔がよく見えなくなるので、一部は消さないで!」と、まずは杉山先生の名台詞。その後3時間ぶっ通しで、先生が情熱的に話してくださったことを良く憶えています。ところが、あまりにも情熱的になりすぎてか、講演の途中でズボンのベルトが切れました。慌てる様子もなく、自分の体裁の云々よりも、ご自分の研究発表に完全に没頭していました。その姿を見て、私はひじょうに「感動!」しました。

ところで、このお祝いわいのメッセージに寄せて、米国ボルチモアでのスナップショット
を載せます。この写真タイトルは「土佐の男・杉山雄一のいるところ、常に女性あり!」です。どうか奥さんと仲良く、お元気で研究に専心されることを、心よりお祈りいたします。

東京工業大学 大学院生命理工学研究科 教授 石川智久(四国・愛媛出身)