杉山先生,この度はAAPS Distinguished Scientist Awardの受賞,誠におめでとうございます!
思えば,私が初めて先生にお目にかかったのは,今から20年以上も前で,大学三年の学生実習にてご指導いただいた時に遡ります.当時の実習内容は,リング法によって表面張力を利用して薬物濃度を測定するというものでした.グループ実習で,私が調製した検量線用の薬物溶液を他のメンバー達が測定すると,どうしても濃度が逆転してしまってきれいな検量線が引けないという事態が発生しました.私は「きちんと調製したつもりだし,自分で測定した時はうまくいった」と主張し,結局,最後は先生の面前で自ら再測定にチャレンジして,他の皆と同じ結果になってしまったという,今考えると何ともお恥ずかしいレベルのお話ですが,できの悪い一学生の戯言に最後まで辛抱強く付き合ってくださったことに深く感銘を覚え,そのことが製剤学教室志望の動機の一つになりました.製剤学教室で過ごした学士・修士時代と就職後の出向研究時代を合わせると5年以上も直接先生のご指導を賜り,その間Pharmacokineticsの基礎を叩き込んでいただくとともに,ヒトの薬物動態の定量的予測という企業での医薬品開発において極めて重要な研究テーマでの多くのご教示を賜りました.薬物動態研究における卓越した能力と情熱は今更言うまでもありませんが,常に新らしもの好きで好奇心旺盛,何事にも全力投球するバイタリティ溢れるお姿にいつも目をみはりつつ端から拝見しておりました.研究のみならず,野球でもゴルフでも,とにかくとことん熱中して極める集中力とガッツには驚嘆を禁じ得ません.いつぞやの教室旅行の折にちょっと立ち寄ったゲーセンでの「もぐらたたき」ですら到底かないませんでした(見かけによらず(?),動作が俊敏でもの凄かった!).また,教室の行事や種々の宴会におけるスピーチはもちろんのこと,歌に踊りにギター演奏に大活躍,まさにエンターテイナーとしての 脂質 資質たっぷりで,本当に何でもこなせるスーパーマンだなという感じです.数え上げたらきりがありませんが,少しずつ年をとっていく似顔絵入りのお名刺も大ウケでしたし,とにかくアイデアとユーモアとバライエティーに富んだお人柄で絶えず周りの人々を魅了して引っ張り込んでしまう,本当にスゴイひとだな〜って思います.
ここで「想い出の写真」ということで,15年前の私の結婚披露宴にご出席いただいた,杉山先生率いる製剤学教室軍団総出演の図(お仲人の花野先生を除く) をご紹介させていただきます.杉山先生のギター伴奏に合わせて皆で「てんとう虫のサンバ」等を大合唱してくださったときの様子がとても懐かしく思い出されます.2枚目の写真では,他の皆がてんとう虫に扮している中で,杉山先生だけひょうきんなカツラ姿でギターを熱演してくださいました(私は写っておりませんが,写真左手の方向より歌と演奏をたっぷり堪能させていただいておりました).このときも会場はバカウケでした.よく知らない親戚たちには東大の製剤って一体何をしているところだろうと思われたかも...
これからも日本が世界に誇る薬学会のメジャーリーガーとしての尽きることのないパワーで我々をリードしていただければと存じます.最後に,先生と奥様の末永い御多幸を心より祈念するとともにお祝いのメッセージに替えさせていただきます.本当におめでとうございました.

岩坪 隆史
山之内製薬株式会社

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