関根グループ2012
メンバー
関根 悠介(助教)、畑中 良(D2)、渡辺 毅(特別研究生D2)、
藤田 貴之(M1)、モサラネジャッド 健太(M1)、河原崎陽介(4年)
研究プロジェクト
ショウジョウバエを用いたストレス応答機構の解析
遺伝学的解析に適したモデル生物として広く用いられているショウジョウバエにおいても、哺乳類ASKファミリーに対するただひとつの相同分子としてショウジョウバエASK1 (DASK1)が存在します。DASK1はショウジョウバエ複眼において細胞死誘導因子Repearによって誘導される細胞死に関与することが、東大の三浦正幸先生、倉永英里奈先生らのグループによって示されました(文献1)。
ショウジョウバエグループでは、DASK1によってショウジョウバエ個体に誘導される表現型に着目し、この表現型を指標とした遺伝学的スクリーニングを行うことで、DASK1シグナルに関与する分子群を網羅的に明らかにしようとしています。既にいくつかの新たなDASK1活性制御因子やシグナルのターゲット分子の同定に成功しており、現在これら分子の詳細な解析を進めているところです。
また私たちは、DASK1をASKファミリーのプロトタイプとしてとらえ、DASK1の生理機能をショウジョウバエ個体レベルで解析することで、種をこえて保存されたASKファミリー分子の生理的役割の解明につなげていきたいと考えています。
文献1:Kuranaga, E. et al.: Nat Cell Biol,4, 705-710 (2002) |