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2019/08/28

薬学系研究科薬品代謝化学教室の浦野泰照教授、医学系研究科生体情報学分野の河谷稔博士課程学生、山本恭子博士課程学生、神谷真子准教授らが、前立腺がんをその場で光らせて検出する新しい種類の蛍光試薬を開発


薬学系研究科薬品代謝化学教室・医学系研究科生体情報学分野の河谷稔博士課程学生、山本恭子博士課程学生、神谷真子准教授、浦野泰照教授らが、肉眼では判別が難しい前立腺がんの迅速蛍光検出を実現する新規蛍光試薬を開発し、手術中に前立腺組織中に存在する微小がん病変の検出を可能としました。
本研究成果は2019年7月3日付けで、Journal of the American Chemical Society誌に掲載されました。
 
 
発表論文
雑誌:Journal of the American Chemical Society
題目:Fluorescence Detection of Prostate Cancer by an Activatable Fluorescence Probe for PSMA Carboxypeptidase Activity
著者:Minoru Kawatani, Kyoko Yamamoto, Daisuke Yamada, Mako Kamiya*, Jimpei Miyakawa, Yu Miyama, Ryosuke Kojima, Teppei Morikawa, Haruki Kume, Yasuteru Urano*
DOI番号:https://doi.org/10.1021/jacs.9b04412
論文へのリンク:https://pubs.acs.org/doi/full/10.1021/jacs.9b04412
 
 
発表概要
前立腺がんは、日本でも年々患者数が増加しているがんで、取り残しによる再発や転移を防ぐために全摘出手術が行われています。しかしながら、全摘除術では神経を傷つけることがあるため、術後の性機能障害や排尿障害といった生活の質(QOL)低下が課題でした。
 本研究グループは今回、前立腺がんで活性が亢進している前立腺がん特異的膜抗原(PSMA)のカルボキシペプチダーゼの活性を高感度に検出する蛍光試薬を新たに開発しました。この試薬自体はほとんど蛍光を発しませんが、PSMAと反応すると構造が変化して、強い蛍光を発する化合物へと変換されるように設計されています。開発した試薬を前立腺がん患者の外科手術検体に滴下することで、30分位内に微小ながんを含めてがん部位を蛍光で検出できるようになりました。
開発した試薬を手術中に用いることで前立腺がん病変を迅速に検出することができるようになれば、がんの取り残しを防ぎながら、術中に必要十分な切除範囲を判断しやすくなり、術後QOLの向上・再発防止などが期待されます。
 
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