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2021/04/14

機能病態学教室の富田泰輔 教授と堀由起子 講師、 有機合成化学教室の金井求 教授と相馬洋平 グループリーダーらが、アルツハイマー病モデルマウス脳内に蓄積したAβを光酸素化し、病態を改善することに成功


機能病態学教室の富田泰輔 教授、堀由起子 講師、小澤柊太 大学院生(当時)と、有機合成化学教室の金井求 教授と相馬洋平 グループリーダーらが、アルツハイマー病モデルマウス脳内でのAβの光酸素化に成功し、凝集を抑制するとともに、ミクログリアによって効率的に光酸素化Aβを除去できることを明らかにしました。
本研究成果は2021年4月14日付でBrain電子版に掲載されました。

発表論文
雑誌:Brain
題目:
Photo-oxygenation by a biocompatible catalyst reduces amyloid-β levels in the brains of Alzheimer’s disease model mice
著者:
Shuta Ozawa, Yukiko Hori, Yusuke Shimizu, Atsuhiko Taniguchi, Takanobu Suzuki, Wenbo Wang, Yung Wen Chiu, Reiko Koike, Satoshi Yokoshima, Tohru Fukuyama, Sho Takatori, Youhei Sohma, Motomu Kanai, and Taisuke Tomita
DOI: 10.1039/c9cc01728c
論文へのリンク:https://doi.org/10.1093/brain/awab058

発表概要
アルツハイマー病(AD)の原因として、amyloid β peptide(Aβ)が脳内で凝集・蓄積することが挙げられます。そのためAβの凝集を抑制すること、また凝集したAβを効率よく除去することがAD根本治療戦略として考えられていますが、未だ根本治療法確立には至っていません。
これまで本研究グループでは、アミロイドに対する酸素原子付加によってアミロイド形成を阻害する戦略を考案し、光刺激により酸素化反応を誘導する光酸素化触媒を開発してきました。今回、脳内にAβが蓄積するADモデルマウスを用い、生きたマウスの脳内でのAβの光酸素化に成功しました。また、光酸素化されたAβは凝集能が低く、脳内免疫担当細胞であるミクログリアによって効率的に分解・除去されることを見出し、これらの効果によりAD病態が改善されることを明らかにしました。さらに、AD患者脳由来Aβに対しても光酸素化は有効であることも示しました。
本研究成果から、光酸素化触媒を用いたADに対する新規根本治療戦略の提示に繋がることが期待されます。

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