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2021/12/20

生理化学教室の北川大樹教授が第18回日本学術振興会賞を受賞


日本学術振興会賞は、創造性に富み優れた研究能力を有する若手研究者を見い出し、早い段階から顕彰することで、その研究意欲を高め、研究の発展を支援することにより、我が国の学術研究の水準を世界のトップレベルにおいて発展させることを目的としています。
   選考は、各分野を代表する我が国のトップレベルの学術研究者により構成される審査会で厳正な審査が行われ、受賞者を決定しました。  受賞対象者は、人文学、社会科学及び自然科学の全分野において、原則45歳未満で博士又は博士と同等以上の学術研究能力を有する者のうち、論文等の研究業績により学術上特に優れた成果をあげている研究者としています。
 
授賞理由
「中心小体複製の基本原理の解明とその理論化」
(Elucidation and Theorization of Basic Principles of Centriole Duplication)
中心体は、微小管の形成中心として細胞分裂をはじめとする多様な細胞機能にとって重 要な細胞小器官である。中心体の中核的構造体である中心小体は細胞周期あたり一回だけ 自己複製するが、その仕組みは細胞生物学分野の大きな謎であった。北川大樹氏は、顕微 鏡形態学、生化学、構造生物学の手法を駆使することにより、中心小体に 9 回対称性構造を 与える分子基盤、中心小体の構造タンパク質とリン酸化酵素の相互作用、リン酸化酵素の液 -液相転移による複製開始点決定機構などを明らかにしてきた。また、中心小体構成因子 群の局在を定量解析し、数理モデリングやシミュレーションを用いて、中心小体複製の理論 モデルを初めて構築した。さらに、北川氏は、中心体の形成異常が疾患における染色体不 安定性の原因となることを明らかにしており、一連の研究は医学的にも価値が高い。以上の ように北川氏は、中心体の包括的理解を目指す研究を展開し、世界をリードしている。その 研究手腕は卓越しており、今後の細胞生物学を牽引する研究者として大いに期待される。
https://www.jsps.go.jp/jsps-prize/data/ichiran/18th_JSPSprize_reason_jp.pdf
 
 

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