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2024/05/17

有機合成化学教室の梅田大輝 大学院生、東屋勇都 大学院生、山梨祐輝 助教、金井求教授らの研究グループが、光をあてなくても化学励起によりアミロイドを壊せる分子を開発


 有機合成化学教室の梅田大輝 大学院生、東屋勇都 大学院生、川島茂裕 准教授、三ツ沼治信 助教、山梨祐輝 助教、金井求 教授らは、光をあてなくても化学励起によりアミロイドを壊せる分子を開発しました。
 本研究成果は、2024年5月17日付で化学分野の総合学術雑誌であるAngewandte Chemie International Edition電子版に掲載されました。

雑誌名:Angewandte Chemie International Edition
題目:Unimolecular Chemiexcited Oxygenation of Pathogenic Amyloids
著者:Hiroki Umeda, Kayo Suda, Daisuke Yokogawa, Yuto Azumaya, Nobuo Kitada, Shojiro A. Maki, Shigehiro A. Kawashima, Harunobu Mitsunuma, Yuki Yamanashi, and Motomu Kanai* (*corresponding author)
DOI:10.1002/anie.202405605
論文へのリンク:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/anie.202405605

 これまで、アミロイドを分解する触媒の活性化には光が不可欠であり、脳深部でのアミロイド分解における課題となっていました。本研究では、化学反応によって生じるエネルギーを用いて活性化される分子を開発し、光をあてることなく、アミロイドを選択的に酸素化することに成功しました。さらに、この分子を用いることで、Aβアミロイドの細胞毒性を低減できることを見出しました。
 この研究成果は、多くの人々に平等に医薬の恩恵を届けられる低分子化合物を用いた、神経変性疾患の根本治療戦略の実現に向けた一歩になると考えています。
 

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