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2021/01/07

細胞情報学教室の小川基行 大学院生、名黒功 准教授、一條秀憲 教授らが がんの元になる細胞を周囲の正常細胞が認識・排除する機構を解明


東京大学大学院薬学系研究科博士課程3年の小川基行 大学院生、名黒功 准教授、一條秀憲 教授らの研究グループは、
形質転換細胞から分泌されるFGF21という液性因子が正常細胞に認識されることで細胞競合が誘導されることを発見しました。
FGF21は周囲の正常細胞を誘引することで、形質転換細胞が正常細胞に物理的に圧迫されて排除されることが分かりました。
また、形質転換細胞においてASK1-p38というシグナル伝達経路が活性化してFGF21の発現誘導を担うことも明らかにしました。
本研究成果により、正常細胞が形質転換細胞を認識・排除する機構の一端が明らかになりました。今後、発見された細胞競合誘導機構を標的として新規がん治療戦略の構築に繋がることが期待されます

本研究成果は2020年12月22日付でCurrent Biologyオンライン版に掲載されました。
発表論文
雑誌:Current Biology
題目:FGF21 induced by ASK1-p38 pathway promotes mechanical cell competition by attracting cells
著者:Motoyuki Ogawa, Yosuke Kawarazaki, Yasuyuki Fujita, Isao Naguro, and Hidenori Ichijo
DOI:  10.1016/j.cub.2020.11.052
論文へのリンク: 
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0960982220317656

2023/10/16
プレスリリース 東京大学大学院薬学系研究科の桑山尚大大学院生/特別研究員(研究当時)、後藤由季子教授(兼:ニューロインテリジェンス国際研究機構(WPI-IRCN) 主任研究者)らの研究グループが、同大学定量生命科学研究所の鯨井智也助教、胡桃坂仁志教授らとの共同研究により、これまで機能に不明な点が多かった因子HMGA2がクロマチンを直接凝集させる活性を持つことを明らかにしました
2023/09/22
プレスリリース 有機合成化学教室の幅崎美涼 大学院生、水本真介 受託研究員、梶野英俊 博士研究員、川島茂裕 准教授、山次健三 助教、金井求 教授らの研究グループが、細胞内で酵素のようにヒストンを修飾する化学触媒の開発に成功
2023/09/14
受賞 分子生物学教室 後藤由季子教授が2023年度「武田医学賞」を受賞
2023/09/14
プレスリリース 蛋白構造生物学教室の張志寛 助教、大戸梅治 准教授、清水敏之 教授らの研究グループが、NLRP1インフラマソーム活性化の新たな抑制因子としてチオレドキシンを同定し、その複合体の構造を解明
2023/09/09
プレスリリース 東京大学大学院薬学研究科の長井広樹博士研究員、三浦正幸教授、中嶋悠一朗講師らの研究グループが、栄養環境に応答した脱分化現象を同定
2023/08/29
プレスリリース 天然物合成化学教室の渡邉祐基大学院生、両角久寛大学院生、武藤大之博士、萩原浩一助教、井上将行教授が、ステロイドアルカロイドであるバトラコトキシンの全合成を達成
2023/08/04
プレスリリース 蛋白質代謝学教室の入木朋洋大学院生(研究当時)、濱崎純講師、村田茂穂教授らによる研究グループが老化細胞におけるタンパク質分解センターを発見
2023/07/05
お知らせ 薬学系研究科の後藤由季⼦教授がEMBO Associate Memberに選出されました
2023/06/16
プレスリリース 遺伝学教室の中野翔太郎大学院生(研究当時)、樫尾宗志朗助教、三浦正幸教授らによる研究グループが、ショウジョウバエを用いて感染によらない自己成分を介して組織傷害を感知して自然免疫を活性化するメカニズムを解明
2023/06/13
プレスリリース 天然物化学教室の呂双 大学院生(研究当時)、森貴裕 准教授、阿部郁朗 教授らの研究グループが、抗生物質の生物活性に重要な分子骨格を構築する新奇縮合酵素の構造機能を解明
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