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2021/11/08

天然物合成化学教室の伊藤寛晃助教、井上将行教授らが、帝京大学の浜本洋准教授、関水和久教授らの研究グループと共同で、抗生物質ライソシンEが高い治療効果を発揮するメカニズムを解明


天然物合成化学教室の伊藤寛晃助教、井上将行教授らは、帝京大学の浜本洋准教授、関水和久教授らの研究グループと共同で、抗生物質ライソシンEが高い治療効果を発揮するメカニズムを明らかにしました。本研究成果は、2021年11月4日付けで「Nature Communications」に掲載されました。
 
雑誌名:Nature Communications
題目:Serum apolipoprotein A-I potentiates the therapeutic efficacy of lysocin E against Staphylococcus aureus
著者:Hiroshi Hamamoto, Suresh Panthee, Atmika Paudel, Kenichi Ishii, Jyunichiro Yasukawa,
Su Jie, Atsushi Miyashita, Hiroaki Itoh, Kotaro Tokumoto, Masayuki Inoue, Kazuhisa Sekimizu
DOI:10.1038/s41467-021-26702-0
論文へのリンク:https://www.nature.com/articles/s41467-021-26702-0
 
【発表概要】
抗メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)をはじめとする多剤耐性菌による感染症は臨床現場において重大な問題であり、新規メカニズムに基づく治療薬の開発が常に求められています。ライソシンEは、土壌細菌由来の抗菌活性天然物(抗生物質)であり、他の抗MRSA薬に比べて低用量で治療効果を示す有用な化合物ですが、その詳細な分子機構についてはこれまで不明でした。当研究グループは、ライソシンEの治療効果を高める宿主因子として血清に含まれるアポリポプロテインA-I (ApoA-I)を同定しました。加えて、ライソシンEの合成類縁体を利用したメカニズム解析により、低濃度におけるライソシンEの抗菌活性がApoA-Iによって促進されることを明らかにしました。本研究成果が、ライソシンEのユニークなメカニズムに基づく新規抗MRSA薬の開発推進へと繋がることが期待されます。
 

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