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2023/02/07

基礎有機化学教室の 内山 真伸 教授と東京工業大学の永島 佑貴 助教(本学卒業生)、田中 健 教授らの共同研究グループが、炭素、ホウ素、ケイ素が化学・位置・立体選択的に導入された多様な3次元多元素含有テトラヒドロキノン骨格の新合成手法を開発


 基礎有機化学教室の行森大貴大学院生(研究当時)、宮本和範准教授、内山真伸教授と東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の永島佑貴助教(研究開始当時、本研究科大学院生)、田中健教授を中心とした共同研究グループは、2次元平面化合物のキノリンから多元素を導入しながら3次元テトラヒドロキノン骨格を一段階で立体選択的に合成する新しい分子変換反応を開発しました。近年、創薬研究においてもホウ素・ケイ素化合物が注目され始めていますが、3次元の有機ホウ素・ケイ素化合物の網羅的合成は極めて難しく、医薬品候補の探索を妨げてきました。今回、共同研究グループは可視光エネルギーを利用することで、キノリンから芳香族性を破壊しながら炭素、ホウ素、ケイ素を導入し、3次元化合物テトラヒドロキノリンを一段階で合成する新反応を開発しました。さらに、各種3次元テトラヒドロキノン誘導体へ変換可能な合成プラットフォームとして利用できることを明らかにしました。 本研究成果は、2023年2月7日付で英国の科学雑誌「Nature Communications」誌(オンライン版)に掲載されました。

発表論文
掲載雑誌名: Nature Communications
論文タイトル: Dearomative Triple Elementalization of Quinolines Driven by Visible Light
著者: Shiho Ishigaki, Yuki Nagashima,* Daiki Yukimori, Jin Tanaka, Takashi Matsumoto, Kazunori Miyamoto, Masanobu Uchiyama,* and Ken Tanaka*
DOI: 10.1038/s41467-023-36161-4

論文へのリンクはこちら:
https://www.nature.com/articles/s41467-023-36161-4

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