メニュー

EN

トピックス

2022/03/10

蛋白構造生物学教室の大戸梅治 准教授、上司ゆき恵 大学院生、石田英子 特任研究員、張志寛 助教、清水敏之 教授らが、インフラマソーム活性化因子NLRP3の不活性化型多量体構造を解明


東京大学大学院薬学系研究科蛋白構造生物学教室の大戸梅治 准教授、上司ゆき恵 大学院生、石田英子 特任研究員、張志寛 助教、清水敏之 教授らの研究グループは、病原体の侵入や細胞の障害によって活性化され炎症応答を引き起こす高分子量複合体インフラマソームの構成因子の一つであるNLRP3の不活性化型の多量体構造を解明しました。NLRP3は不活性化状態において12量体を形成することで、シグナルドメイン同士の会合が抑制されていることが明らかとなりました。また、NLRP3の阻害剤であるMCC950の結合様式も明らかにしました。NLRP3の活性化は動脈硬化、糖尿病、肥満、アルツハイマー病などに関係しており、本研究成果はNLRP3の活性化を制御する薬剤開発の基盤となることが期待されます。
本研究成果は2022年3月7日付で米科学誌The Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America (PNAS) 誌(オンライン版)に掲載されました。

原著論文:
Umeharu Ohto*,, Yukie Kamitsukasa*, Hanako Ishida*, Zhikuan Zhang*, Karin Murakami, Chie Hirama, Sakiko Maekawa, and Toshiyuki Shimizu
(*共同筆頭著者、†共同責任著者)
"Structural basis for the oligomerization-mediated regulation of NLRP3 inflammasome activation"
PNAS, Vol. 119 No. 11 e2121353119. DOI: 10.1073/pnas.2121353119
論文へのリンクはこちら
https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2121353119
 

2021/09/14
プレスリリース 有機合成化学教室のChristopher Adamson 大学院生、梶野 英俊 博士研究員、川島 茂裕 特任准教授、山次 健三 助教、金井 求 教授が、反応剤を惹き寄せる触媒を開発し、生細胞中の狙ったタンパク質の高効率な化学修飾に成功
2021/08/16
お知らせ 火災発生のお詫び
2021/07/29
受賞 天然物合成化学教室の伊藤寛晃助教が2021年度天然物化学談話会奨励賞を受賞
2021/07/29
プレスリリース 天然物合成化学教室の廣瀬哲博士、渡邉歩大学院生、荻野公平修士、長友優典講師、井上将行教授が、抗HIV活性や抗鎮痛活性を有する複雑天然物群の全合成に成功
2021/07/21
プレスリリース 天然物化学教室の森貴裕助教と阿部郁朗教授らが、一回の反応で基質に3つの酸素原子を導入する世界初の新奇酸素添加酵素の立体構造基盤を解明
2021/07/19
プレスリリース 基礎有機化学教室の内山 真伸 教授らと山梨大学の佐藤 玄 助教(本学卒業生)らの共同研究グループは、理論計算を用いてテルペン系類縁天然物の複雑な化学構造がどのように生合成されているのか、長年の謎を解き明かした
2021/04/16
プレスリリース 分子薬物動態学教室の根本駿平 大学院生、森田勝久 大学院生、 水野忠快 助教、楠原洋之 教授がトランスクリプトームデータ解析による、天然物の複雑な作用の理解を促進する方法論を開発
2021/04/14
プレスリリース 機能病態学教室の富田泰輔 教授と堀由起子 講師、 有機合成化学教室の金井求 教授と相馬洋平 グループリーダーらが、アルツハイマー病モデルマウス脳内に蓄積したAβを光酸素化し、病態を改善することに成功
2021/04/09
受賞 薬学系研究科所属の淡川孝義 准教授が、令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞しました。
2021/04/08
プレスリリース 細胞情報学教室の中村俊崇 大学院生、名黒功 准教授、一條秀憲 教授らが、 低温ストレスによるフェロトーシス誘導機構を解明
東京大学

東京大学 薬友会 薬学振興会
東京大学 医療イノベーションイニシアティブ
ワンストップ創薬共用ファシリティセンター 創薬機構
東大アラムナイ 東京大学基金

Copyright© 2018
東京大学大学院 薬学系研究科・薬学部
All Right Reserved.
Produced by coanet

ページの上部へ↑