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2022/11/03

浦野泰照教授が2022年秋の 紫綬褒章を受章


 薬学系研究科、医学系研究科(兼務)の浦野泰照教授が、学術・芸術・スポーツ分野で著しい業績を挙げた方に授与される紫綬褒章を受章されました。心よりお慶び申し上げます。


 
 浦野教授は、長年にわたり、化学を基盤とした新規分子イメージング技術、医療基盤技術開発に関わる教育、研究に努め、これらの融合領域の先駆的な研究成果を挙げ、その発展に大きく貢献してきました。
 
 浦野教授は、化学の知識に基づいて生物の理解を推し進めるケミカルバイオロジー研究を発展させ、これを革新的な分子イメージング技術の開発へと応用することで生物学分野への貢献をおこなうと共に、術中迅速がんイメージングという新たな医療分野の開拓に尽力し、臨床医療分野への貢献を進めてきました。これらの一連の仕事は、生体内の分子のはたらきを高感度に検出する蛍光プローブ分子の開発における論理的な分子設計法の確立にはじまり、これを応用することで、超解像イメージング法を生きた細胞においておこなうことを可能とする革新的なイメージング技術の開発や、生体内における酵素活性やシグナル伝達物質、グルタチオンや硫化水素などのレドックス関連物質のダイナミクスを可視化する蛍光プローブの開発などを達成し、関連する生物学分野の発展に大きなインパクトを与えてきました。また、培われた基盤技術を活かした医療への貢献を目指し、蛍光プローブの精密設計による微小がんの術中迅速がんイメージング技術の開発を進め、これにより、外科手術における大きな問題である微小がんの取り残しが起こる確率を劇的に低減させる革新的な医療技術の社会実装に向けた先鞭をつける研究成果を発表しています。
 
 これら一連の顕著な研究成果は海外一流雑誌に論文発表され、浦野教授は、国際的にも当該分野を牽引する研究者として広く認められており、これらの優れた業績に対して、文部科学大臣・若手科学者賞、日本学術振興会賞、読売テクノ・フォーラム ゴールド・メダル賞、井上学術賞、山崎貞一賞、持田記念学術賞、上原賞、中谷賞(大賞)などの賞が授与されています。
 
 浦野教授の今回のご受章は、薬学および医学分野における基礎学術の発展への貢献を特に高く評価されたものです。御受章を心よりお祝い申し上げますとともに、今後の益々の御活躍を祈念いたします。
(大学院薬学系研究科・薬学部 小松 徹・上野 匡)

【東大HP】
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/research/systems-data/honors_2022_02.html
 

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